クラウドワークス利用者の年齢層

2025-04-20 11:58:00

1. 登録可能年齢と最大年齢 クラウドワークスの利用規約では、18歳未満は利用できないようになっています。 クラウドワークス 一方で、運営側・プレス発表の情報では、**最年長利用者(受注実績あり)**が 80歳台(例:85歳)であるとの報告が以前なされています。 株式会社クラウドワークス +2 リクルート +2 これにより、実務上は 18歳~80代 という非常に幅広い年齢レンジの方が活動していることが確認されます。 リクルート +2 株式会社クラウドワークス +2 ただし、上記は「登録・受注実績あり」という意味での最大年齢を示すもので、実際の年齢分布(どの世代が多いか)とは異なります。 2. 属性別構成と年齢との関係 クラウドワークスは、年齢だけでなく「属性(職業・就業形態など)」でワーカーの割合を示す調査を公開しており、その構成から、年齢層の傾向をある程度類推することができます。 たとえば、クラウドワークス公式の「クラウドソーシングの利用者分布」によれば、ワーカー(受注者側)の属性別割合は次のようなものです。 クラウドワークス +1 主婦・主夫:28% 正社員・契約社員・派遣社員:27% パート・アルバイト:19% 学生:13% 自営業・個人事業主:9% ネット業務専門:2% 士業・専門職:2% この属性構成から、**学生(13%)**というカテゴリが明示されている点から、若年層(高校卒業後〜大学生くらいの年齢帯)も一定数含まれていることは確かです。また、主婦・主夫という属性が28%を占める点は、家庭や育児・家事などと並行して働く層(比較的年齢が上の世代含む可能性も高い)も多いことを示唆します。 また、別のアクセス解析・訪問者分析を扱った記事では、クラウドワークス(および類似クラウドソーシングサイト)訪問者の属性として 女性55%、20〜30代をボリュームゾーン とする分析が紹介されています。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン +1 これは「閲覧・利用検討層」なので必ずしも受注者そのものの年齢構成とは一致しませんが、有効な参考になります。 3. 年代別比率の実態(既存調査・補助資料からの推定) 直接的に「○○代が○%」という年齢層別比率を出している公開データは少ないものの、いくつかの補助的なデータが示唆を与えてくれます。 シニア層(50歳以上) 2013年6月時点で、クラウドワークス登録者のうち50歳以上の利用者は 6.6% を占めた、という調査報告があります。 株式会社クラウドワークス その調査では、50歳以上の方々のうち、3分の1程度が毎月20万円以上の収入を稼いでいるという結果も報じられています。 株式会社クラウドワークス また、クラウドワークス運営側の情報として、働き手の年齢層は 18~84歳 と幅広いと公表しているものがあります。 リクルート +1 このように、シニア層は決して無視できない一定割合を占めて活動しているものの、登録者全体の中では少数派、という位置づけと考えられます(過去データをもとにすれば、5~10%前後程度と推定されます)。 中年~ミドル層(30~50代前後) こちらが利用者層の中で最も厚みをもつ可能性が高いグループと考えられます。いくつかの資料・分析がこれを支持します: 地方×クラウドソーシングの可能性に関する報告書では、「年齢層は 30代〜50代、特に40代が多い傾向」があると述べられています。 経済産業省 また、エンジニア職に絞った分析では、クラウドワークス テック(プラットフォーム内の技術者案件)において、35歳以上が65%を占める とするデータがあります。特に35〜44歳層が多いという分析も。 クラウドワークス テック 利用者アクセス解析からは、コロナ禍で20代が増加したという報告もありますが、常時ボリュームゾーンとして中年層は比較的安定して存在していると見られます。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン +1 これらを総合すると、「30代~40代を中心に中堅世代がクラウドワークス利用の中心層である可能性が高い」と言えそうです。 若年層(20代~学生) 属性調査で「学生」が13%を占めていることは先述しました。 クラウドワークス +1 アクセス解析では、クラウドワークス訪問者において、20代のアクセス割合が30%前後、またコロナ禍には35%ほどに拡大したという報告もあります。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン +1 ただし「訪問者」ではなく「受注実績を持つワーカー」で見ると、若年層の比率はやや低くなる可能性があります(実績やスキル、継続性の条件などが関係するため)。 このように、20代もクラウドワークス利用者に少なからず存在しますが、他の年齢層(特に30〜50代)と比べると割合としては下がる可能性が高いと思われます。 4. 利用傾向と年齢の関係性・考察 年齢層という「静的な比率」だけでなく、年齢ごとの利用傾向・特徴を見ておくと、年齢構造を理解しやすくなります。 若年層(20代~30代前半)は、副業やパート・アルバイト代替としてクラウドソーシングを活用するケースが多いという指摘があります。特にコロナ禍などでアルバイト・パート収入が落ちた人たちがクラウドソーシングに参入したという分析もあります。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン +1 中年~ミドル層(30〜50代)は、既に何らかの本業を持っている人が副業として、あるいはスキルを発揮して受注するケースが想定され、比較的安定して多数層をなしていると思われます。属性データ(正社員・契約社員・派遣社員28%前後)も、この世代層を反映している可能性があります。 クラウドワークス +1 シニア層(50代以上)は、定年後や退職後、あるいは空いた時間を使って収入を得たいという動機で参加する事例が報じられています。過去データでは6~7%程度の比率という報告もあります。 株式会社クラウドワークス また、年齢が上がるにつれて「スキル・実績重視案件」の受注割合が高くなりやすく、容易な案件(簡易作業・アンケート・データ入力など)が中心の若年層とは仕事の構成が変わる可能性があります。 さらに、地域性との関係性も示されており、都市部では比較的若年層の傾向が強く、地方部では30~50代(子育てが落ち着いた世代など)が相対的に多いという指摘があります。 経済産業省